腎臓病確認の為の、健康診断(検査結果)の見方

2017年4月25日

● 健康診断(検査結果)の見方

健康診断は、CKD(慢性腎臓病)の有無を正確に把握するのに必要不可欠なものです。

そして検査結果によっては、腎臓の働き具合が推察できます。

それは、まだ極く初期の段階の腎臓病か、それとも、腎機能が半分位になっている腎不全という領域か、あるいは、透析一歩手前まで悪化した状態か、具体的に診断がつきます。

そこで、人間ドックや健康診断を受けた場合での腎臓病に関係ある検査結果の見方について説明します。

腎臓病の有無を表す検査項目

★尿素窒素(BUN)
★クレアチニン(Cr)

参考にする検査項目

★尿酸(UA)

検査結果の意義と、基準値について

★尿素窒素(BUN)

食事に含まれているたんぱく質の代謝産物(老廃物)が尿素窒素で、肝臓 でアンモニアと二酸化炭素をもとに作られ、尿として排出されます。
血液中に含まれる尿素窒素の量を測定し腎臓の機能を調べます。

基準値  8~20(mg/dl)
7以下の場合  肝硬変、肝機能など
21以上の場合  慢性腎炎、腎不全、尿毒症、消化管出血等

★クレアチニン(Cr)

クレアチニン検査は、血液中のクレアチニンの量を測定するもので、血清クレアチニン検査とも言います。
値が高いほど腎機能が低下していることを示し、低い場合も問題になりま
す。

基準値  男性 0.5~1.1(mg/dl)
女性 0.4~0.8(mg/dl)

一般的に、5mg/dlを超えると回復は不可能になります。
そして、8mg/dl以上では、人工透析か腎移植になります。

★尿酸(UA)

血液中の尿酸の濃度のことを、尿酸値(血清尿酸値または血中尿酸値)といいます。

尿酸は、プリン体を代謝した結果生じる老廃物(燃えカス)で、食べ物に含まれるプリン体からつくられる尿酸は全体の20%で、残りの80%は体内にあるプリン体を原料にしてつくられます。

腎臓の機能低下では、尿酸が高くなります。

基準値  男性 3.7~7.0㎎/?
女性 2.5~7.0㎎/?

基準値を超えた場合、腎機能低下が疑われますが、ストレスや激しい運動のし過ぎ、脱水症状などでも、高値になります。
また、ある種の薬剤(※)でも、尿酸を上昇させるものがありますので、注意が必要です。

※利尿剤・喘息治療薬・結核治療薬・少量のアスピリン(小児用バファリン)・その他、核酸成分を多量に含む食品やサプリメントを毎日食べ続けると、尿酸が高くなることがあります。

● 腎臓病で経過観察中に留意すること。

どのような検査、診断方法にせよ、いったん、CKD(慢性腎臓病)と診断された場合、いかにしたらこの病気の悪化をくい止め、透析には至らせないという信念と実行が問われます。

そこで、経過観察中に留意すべきことについて、体験者の視点で、ポイントを挙げてみます。

★ 定期的に通院、尿検査や血液検査を経過観察する場合は、何よりも、それまでの病状に変化がないかどうか、見極めなければなりません。

良心的な医師(主治医)の場合でしたら、診療の都度、今、病状がどうなっているのか、血液検査結果等をもとに、正直に説明して下さいますが、医師によっては、病状(腎機能)は進行しているのに、まだ大丈夫、安心してよいですよ、と、患者さんを喜ばし続けるのです。

しかし、時が過ぎて、ある時の診療時に、突然、あなたの腎臓は、透析を考慮しなければならないほどになっていますと、宣告されるのです。

まさに、青天の霹靂なのです。

どうして、このような事が起こるのでしょうか。

それは、今まで、医師が大丈夫と言ってきたのは、透析までは、まだ大丈夫ですよという見解であり、それを鵜呑みにしてきた、あなた(患者さん)自身にも原因の一端があるのです。
どうすればよいのでしょうか。

この病気は、いったん慢性化しはじめると、ほとんどのケースで悪化の一途を辿ります。

しかし、早期に、適切な診療を受けたり、腎機能にそれまで食事療法や、自己管理などに徹すると、進行が止まったり、中には、改善する場合もあります。

そのためには、慢性腎臓病と診断された時から、医師任せにするのではなく、通院の都度に判明する検査結果について、自らが目を通して、その経過状況を見極めることが欠かせません。

そこで、慢性腎臓病で、通院、経過観察をする場合において、注意すべきことを挙げてみますので、ご参考にお役立て下さい。

①それまで安定していた、血液検査値(BUNやCrなど)が、上がり始めて、基準値を外れてきた場合。

腎機能が悪化の傾向を示し始めているので、生活習慣や食事療法、薬の
変更、それに、ストレスや、風邪などがなかったか確認する。
そして、診療間隔についても、医師と相談して、極力、月単位での診療
を検討する。

②このところ、血液検査(BUNやCrなど)結果が、いつも基準値を超えてきて、特に、Crが、2.0を超えてきた場合。

この位の腎機能レベルになると、腎機能は、もはや、30~40%しか機能
していないため、慎重な対応が必要になる。
それは、基本である食事療法のチェックから、血圧の推移、薬剤のチェッ
ク、そして、自己管理の再検討などを行い、何としても進行をくいとめる
ことである。
勿論、診療頻度は、医師と相談して、月単位にしてもらう。

③3.0~5.0位のCr値で推移していたが、このところ、急激にこれらを超えてきて、透析の話が出された。

腎不全初期から中期の段階になっており、体調の具合によっては、透析の準備も検討しなければなない病状である。
この段階では、急激に腎機能が悪化して、時に、尿毒症症状を呈することがありますので、慎重な診療が求められます。
勿論、次のような尿毒症症状が出始めたら、早急に病院にて対処していただきましょう。

●頭痛●吐き気●食欲不振●不眠●だるさ、疲れ●多尿●息切れ●皮膚異常など、複合で現れます。

 

2017年4月25日